プロジェクトの概要

ここではPythonとtkinterを使用したGUIシステムのスタイルテーマの作成について説明します。全てのウィジェットを網羅したスタイルテーマのファイルを作成し、さらにマウスオーバー時などで背景色が変更するスタイルを実装します。また、デフォルト設定用のスタイルと必須入力用のスタイルの2種類を作成します。

  1. スタイルテーマの作成: tkinterのスタイルテーマを作成します。スタイルテーマはウィジェット(ボタンやテキストボックスなど)の見た目を設定します。スタイルテーマはcssのような形式で作成し、ウィジェットごとに見た目を設定します。
  2. マウスオーバー時のスタイル変更: マウスオーバー時にウィジェットの背景色が変更するスタイルを作成します。
  3. デフォルト設定用のスタイルと必須入力用のスタイルの作成: デフォルト設定用のスタイルと必須入力用のスタイルの2種類を作成します。デフォルト設定用のスタイルは全てのウィジェットに適用され、必須入力用のスタイルは必須の入力フィールドに適用されます。
  4. gui.xmlの作成: gui.xmlに全ての種類のウィジェットを配置し、実際の動作イメージがわかるようにします。

プロジェクトフォルダの構造

以下はこのプロジェクトで作成するフォルダの構造を示しています。なお、データベースなど今回の要件に必要ないものは省略しています。

📂my_gui_app/
┣ 📜main.py
┣ 📂app/
┃ ┣ 📜__init__.py
┃ ┣ 📜gui.py
┃ ┗ 📜style_theme.py
┣ 📂assets/
┃ ┗ 📂xml/
┃   ┗ 📜gui.xml
┗ 📜requirements.txt

ファイルの説明:

  1. main.py: アプリケーションのエントリーポイント。ここからアプリケーションの起動を開始します。
  2. app/gui.py: GUIのコードを記述します。ここでウィジェットの配置やイベントの設定などを行います。
  3. app/style_theme.py: スタイルテーマの定義を行います。デフォルトのスタイルや必須入力のスタイルを作成します。
  4. assets/xml/gui.xml: GUIのレイアウトをXML形式で定義します。全てのウィジェットを網羅します。
  5. requirements.txt: プロジェクトで使用するPythonのライブラリをリストアップします。

以上が全体の流れとプロジェクトフォルダの構造です。各ファイルの詳細なプログラムを以下に記述していきます。

では、各ファイルのプログラム概要を示します。

1. main.py

from app import GUIApp

def main():
    """
    アプリケーションのエントリーポイント。
    GUIApp クラスのインスタンスを作成し、アプリケーションを実行します。
    """

if __name__ == "__main__":
    main()

2. app/gui.py