Powershell 各ループの速度比較 - Qiita

PowerShellで配列などのコレクションを処理する際、| %{}ForEach-Objectのエイリアス)と| &{process{...}}の違いは、内部的な処理の方式と関数の定義にあります。

基本的な解説

  1. ForEach-Object%のエイリアス):

    $array | %{ $_ * 2 }
    
  2. &{process{...}}

    $array | & {
        process {
            $_ * 2
        }
    }
    

パフォーマンス上の違い

まとめ

ForEach-Objectは、エラーハンドリングや様々なシナリオでの汎用性のためにオーバーヘッドが発生しますが、一般的に使いやすいです。匿名関数のProcessブロックを使うと、内部のオーバーヘッドが低くなり、特定のシナリオではパフォーマンスが向上することが期待できます。ただし、コードの可読性や意図の明確化のためには、適切な場合に限って使用すべきです。

&について

PowerShellにおいて &(アンパサンドまたはコール演算子)は、主にスクリプトブロックやコマンドを実行するために使用されます。この演算子は、特にスクリプト名が変数に格納されている場合や、スクリプトブロックを動的に実行する際に有効です。

使用例と解説

  1. コマンド名やスクリプトが変数に格納されている場合: PowerShellでは変数に格納された文字列がコマンド名である場合、直接その変数を実行することはできません。このとき、&を使用してコマンドを実行します。

    $commandName = "Get-Date"
    & $commandName
    
  2. スクリプトブロックの実行: スクリプトブロック({}で囲まれたコードブロック)を動的に実行する場合にも&を使用します。これにより、ブロック内のコードが実行されます。

    $scriptBlock = { Get-Date }
    & $scriptBlock
    
  3. 引数付きでの実行: &を使用すると、スクリプトやコマンドに引数を渡して実行することができます。

    $scriptBlock = { param($date) $date.AddDays(1) }
    & $scriptBlock -date (Get-Date)
    

効果と利点

&演算子を使用することで、変数に保存されたコマンドやスクリプトブロックを柔軟に実行することが可能となります。これにより、スクリプトの動的な構築や、実行時に決定されるコマンドの実行が容易になります。特にスクリプトやモジュールが多用される複雑な環境では、この柔軟性が非常に重要です。

注意点