1. 遵守事項
MITライセンスの遵守事項は非常にシンプルで、次のようなポイントに従う必要があります:
- 著作権表示とライセンスの記載:
- ソフトウェアのコピーや改変、配布を行う場合、元の著作権表示とライセンスのコピーを必ず含める必要があります。
- 具体的には、提供されたソースコード内や配布物にMITライセンスの原文と著作権表示をそのまま保持する必要があります。
- 責任の免除:
- MITライセンスは「現状のままで」提供されるものであり、著作権者やライセンスを提供した者は、何ら保証や責任を負いません。このことを利用者に明示する必要があります。
- 一般的には、ライセンス文中に「無保証」であることが記載されていますので、これを改変せずそのまま使用する必要があります。
- 自由な使用:
- ソフトウェアは、商用目的、個人利用、改変、配布、再ライセンスなど自由に利用可能です。ただし、著作権表示とライセンス文が付与されている限りにおいてです。
- 改変の公開義務なし:
- MITライセンスでは、改変したソフトウェアを公開する義務はありません。したがって、社内やプライベートプロジェクトでの利用も問題ありません。
- ライセンスの再ライセンスや併用の自由:
- MITライセンスで提供されたソフトウェアを他のライセンスと併用したり、MITライセンスとは異なるライセンス条件で再配布したりすることも可能です。再配布時には元のMITライセンスに従う必要がありますが、改変後のソフトウェアに他のライセンスを追加することも可能です。
このように、MITライセンスは非常に寛容で、利用者に多くの自由を与える一方で、元の著作権者のクレジットを適切に保持することだけが求められています。
GitHubでMITライセンスのプロジェクトをフォークする際に必要な手続きや配慮すべき点を詳しく説明します。MITライセンスは非常に緩やかなライセンスですが、フォークする場合にも基本的なルールを遵守することが求められます。
2. MITライセンスの内容を確認する
フォークする際には、元のプロジェクトがMITライセンスであることを確認し、ライセンスの条件に従うことが必要です。MITライセンスでは以下の2つが必須事項となります:
- 元の著作権表示を保持すること
- 元のライセンス文をフォーク後のプロジェクトに含めること
3. 著作権表示とライセンス文の保持
元のプロジェクトには必ず著作権表示とMITライセンスの文章が含まれています。フォークしたリポジトリ内でもこれらを削除・改変せず、元の状態のまま保持する必要があります。
- 通常、
LICENSE
ファイルという形でプロジェクト内に保存されているので、これをそのまま残すこと。
- 著作権表示の内容を改変せず、元の著作者が示されている部分を削除したり、変更したりしないこと。
4. フォークしたプロジェクトの改変に関する自由
MITライセンスでは、フォークした後のプロジェクトを自由に改変できます。また、改変したプロジェクトを再配布することも許されています。ただし、その場合にも以下の2点が重要です: